12月のオススメ

本の紹介

 12月の訪れとともに、冷たい空気もやってきて、街路樹のイチョウが一気に黄色くなりました。今年も残すところ1ヶ月を切りました。おひさまぶんこは、年内は無休で開いていますので、どうぞ遊びにきてください。

 さて、先日予告しました通り、12月はクリスマス特集ということで3冊ご紹介します。世の中、クリスマスの本が溢れています。数えたことはないのですが、おひさまぶんこにも相当数のクリスマス関連の蔵書があります。
 クリスマスに関する本は、大きく3つに分けることが出来るのではないかと思います。もちろん正式な分類ではなく、筆者の個人的な分類です。1つ目は、本当のクリスマス、つまりイエス・キリストの誕生の物語。(その、最たるものが聖書といってもいいでしょうね。)2つ目は、行事としてのクリスマスに関するストーリー。たとえば、サンタクロースや、トナカイ、もみの木などがメインになっている物語。いわゆるクリスマスの本、として書店に並んでいるのは、大半がこの部類だと思います。そして3つ目が、クリスマスを楽しむためのハウツー本。クリスマスに関する蘊蓄や、飾りやお祝いの食事のヒントなど…どちらかといえば、大人向けのものが多いかもしれません。

 今回は上記の分類から、1と2、そして1と2の合わせ技の3冊をご紹介します。

 「クリスマスってなあに」 ディック・ブルーナ作 ふなざきやすこ訳 講談社

 うさこちゃん(ミッフィー)でお馴染の、ディック・ブルーナによるクリスマスストーリーです。短い言葉で淡々と進められていく
ストーリーは、初めて読む子どもたちにも、わかりやすくなっています。横に細長い形も印象的ですね。


 「こまったクリスマス」 ラッセル・ジョンソン作 バーナデット・ワッツ絵 もきかずこ訳 西村書店(新装版)

 クリスマスには、自分たちも楽しみたい…と親戚の家に遊びに行ってしまった2頭のトナカイ。こまったサンタが集めた動物は、ネズミ、ウサギ、ラクダ、ライオン…個性の強い動物たち、すったもんだの揚げ句、何とかプレゼントを配り終えて家に帰ってみると…
 典型的な、クリスマスドタバタストーリーですが、この作品のオススメは内容もさることながら、バーナデット・ワッツの美しいイラストです。色づかいも良し。動物たちの表情も豊かです。
 現在、西村書店から新装版が出ていますが、おひさまぶんこにあるのは旧版になります。


 「モティマー クリスマスのおひっこし」 カーマ・ウィルソン作 ジェーン・チャップマン絵 ホーバード豊子訳 いのちのことば社

 ねずみのモティマーがみつけた居場所は、クリスマス飾りのかいばおけ。飾りを押しのけて自分の寝床を確保しますが、その家のお父さんが子どもたちにしている話を聞いて、かいばおけに寝ていたのが、イエス・キリストだと気がつきます。クリスマスストーリーとしておもしろいですし、とにかくイラストがかわいいです。表紙のイラストは小さいですが、おひさまぶんこ最新刊です!

 他にもオススメ本はたくさん!どうぞ、見にきてください。皆さんのクリスマスシーズンが豊かなものになりますように。