6月のオススメ

本の紹介

 梅雨に入りました。西の方から調子よく梅雨入りして、関東地方もその流れに乗って梅雨入りしたものの、まだ梅雨らしさをあまり感じません。この時期になると、早くも夏の暑さを思い、そして夏休みの予定に頭を思い巡らします。鬱陶しい梅雨の時期ですが、気持ちは前向きに、元気に過ごしたい者です。

 さて先月は「おかあさんの本」を紹介しました。…となれば、今月はもちろん「おとうさんの本」です。

 「おりょうりとうさん」 さとうわきこ作 フレーベル館

 お休みの日に、とうさんが張り切ってカレーを作ろうとすると、料理道具や材料が揃って逃げ出します。「とうさんじゃ、いやだいやだ!」あらあら、何とも残念な感じですが、さてそこでとうさんどうするでしょう…果たしてカレーはできるのでしょうか。
 「いろいろなものが一斉に」というのは、さとうわきこさんの得意技のように思います。ばばばあちゃん然り、せんたくかあちゃん然り…です。「何でもかんでも」と大人ならひと括りでまとめてしまうところですが、それをひとつひとつ指さしながらじっくりと楽しんでいくのが子どもたちです。少し気持ちにゆとりを持って、お子さんと一緒に指さしチェックしてみてはいかがでしょう。


 
 「パパとおうさまごっこ」 アラン・ル・ソー作 やましたはるお訳 ほるぷ出版

 こんなパパがいたらうれしい?それともドン引き?…なんていう野暮なことは、いいません。ストーリーはありませんが、ページをめくるごとにインパクトの強いイラストが、バーンと目に飛び込んできます。これは子どもより、パパの方が本気みたい…世のお父さん、子どもと真剣に遊ぶこと、とってもすてきなことです。安全にだけ気をつけて、あとは思いっきり羽目を外してみたら、親子関係の新しい一面が見えるかもしれませんね。

 ★「おりょうりとうさん」「パパとおうさまごっこ」ともに絶版です。ぜひおひさまぶんこで借りて読んでくださいね。