4月のオススメ

本の紹介

 桜がきれいに咲きました。春休み中は、どんよりしたお天気だったり、花冷えだったりで、お花見を楽しむのが難しかったですね。それでも、あちらこちらに見える「薄ピンクのかたまり」は、心を和ませてくれます。
 ご入園、ご入学、そしてご進級おめでとうございます。子どもたちはもちろんのこと、それ以上に保護者の方々がドキドキされているのではないでしょうか。これから始まる1年を、それぞれに元気に、楽しく過ごせますように、心よりお祈りいたします。

 おひさまぶんこも、新学期。別途お知らせいたしますが、5月より開催日が変わります。それでもコンセプトは変わらず、子どもたち、そして保護者の皆さんに、楽しいお話しの世界をたくさん紹介していきたいと思います。今年度もよろしくお願いいたします。

 さて、そんな4月のオススメは2冊。過去のブログを遡って、ご紹介していなかったことにびっくりポンの作品です。新生活を迎える皆さんに元気をプレゼントできるのではないでしょうか。

 「ぐるんぱのようちえん」 西内みなみ作  堀内誠一絵 福音館書店

 ひとりぼっちで、きたなくて、臭いぞうのぐるんぱに、転機が訪れます。きれいになって、見違えるほど立派になったぐるんぱは、張り切っていろいろなことに挑戦しますが、どうにもうまくいきません。しょんぼりしょんぼりのぐるんぱに再び転機がおとずれます。さて今度はうまくいくかしら。
 1970年刊行のお話は、半世紀近くたっても、愛され、読まれてきました。子どもだけでなく、大人が読んでも、「よし、大丈夫だ!」という力をもらえる作品です。

 「ラチとらいおん マレーク・ベロニカ作 とくながやすもと訳 福音館書店

 ラチは世界中で一番よわむしの男の子、そんなラチのところにある朝、小さならいおんがやってきます。ラチは強くなるために、らいおんと一緒にあることを始めます。
 「ぐるんぱ」よりさらに古く1965年初版刊行です。私事ですが、筆者の娘たちの幼稚園では、「ここぞ!」というときに、園長先生(当時は副園長先生でしたが)が、この「ラチとらいおん」を読み聞かせてくださったそうです。子どもたちは、ポケットにらいおんを入れて、勇気をもらって一歩前に進むのです。すばらしいこと、そしてすばらしい作品だと思います。何度でも読んでくださいね。