11月のオススメ

本の紹介

 こよみの上では、冬を迎えました。日暮れが本当に早くなりましたね。朝夕の冷え込みも強まってきて、天気予報では連日「この秋一番の寒さ」と報じられています。
それでも、今年は何だかまだ半袖を少し出しておいたほうがいいかな、等と思ってしまいます。さすがにもう25度以上の真夏日はないでしょうけれども、もしかしたら暑さを感じる日があるかな…と思ったり。子どもたちの中には、まだ日中を半袖で過ごしている元気者もいますね。
 ただ、早くも冬の厄介者、流行り病がじわじわとその包囲網を狭めています。皆様、どうぞお気をつけて!具合が悪くて、外で遊べない日は、絵本の出番です。ゆっくり休みつつ、絵本から元気を吸収しましょう。

 今月は元気の出る食べ物がタイトルに入っている2作をご紹介します。

 「ふたごのたまご」  寺村輝夫作 和歌山静子絵 あかね書房

 寺村輝夫さんといえば、たまご!です。たまごの大好きな王さまシリーズの印象が強いのですが、年少児向けの「たまごのほん」シリーズもなかなかのものです。
 おおきくて、ほそながいたまごから生まれたふたごのひよこ。なかよしこよしと思いきや…最後はきっと想像通りですが、お子さんと一緒に笑っていただけると思います。

 「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」  さとうわきこ作 福音館書店(かがくのとも傑作集)

 20年ほど前、筆者の娘の幼稚園では、やきいも大会がありました。芋掘り遠足での収穫を園庭の隅でじっくり焼いていただきました。今はどうなのでしょう?環境問題が取りざたされ、たき火がご法度になる地域が多いですね。ふかし芋、スイートポテト、天ぷら、さらにはオーブンで石焼き芋風に焼き上げた焼き芋、どれももちろんおいしいのですが、たき火に当たりながら、煙で目をしょぼしょぼさせながら、焼き上がりを待つ経験は、やっぱり子どもたちに体験させたいものです。
 さて、ばばばあちゃんが、落ち葉を集めてたき火をします。アルミホイルと新聞紙に包んで火にいれる「おいも」、もちろんそれだけでは終わりません。子どもたちの自由な発想に任せて、飛んでもないものまで焼いちゃいます。さらにちょっと変化球も…やきいも大会、やりたくなっちゃいますよね。目の毒かなぁ…?でもぜひ読んでくださいね!