7月のオススメ

本の紹介

 7月に入り、おひさまぶんこのブログ更新に手間取っている間に、なんと台風がやってきました。梅雨末期の豪雨とは違う大型台風の襲来に、緊張しましたが、おひさまぶんこのある町田市は、幸い大きな被害もなくやり過ごすことができました。被害を受けられた地域の皆さまに、お見舞い申し上げます。梅雨明けにはもうしばらくかかりそうです。引き続き、空模様には要注意ですね。

 夏休みが近づいてきました。ご家族でいろいろな計画を立てていらっしゃることと思います。海に行かれる方もあるでしょうね。今月は「海の日」がありますので、海にちなんだ絵本を2冊選んでみました。

 「まいごのくじら」 まつたにみよこ作 わたなべさぶろう絵 福音館書店

 くじらが迷子になりました。最初は泣いていたくじらですが、嵐に揉まれ、流れ着いた港での出来事を通して、泣かなくなりました。これは個人的な感想ですが、何となく安心して読める成長物語だと思います。でも子どもたちのドキドキ感、そして共感を呼ぶ絵本だと思います。くじらや海の色づかいにも目を惹かれます。
 1968年に世界出版社から刊行されたものを、2008年に福音館書店が復刊しました。今でも購入できるのか、ちょっとわからないのですが、ぜひおひさまぶんこに借りに来てくださいね。

 「たぬきがつくったへんな海」 さとうわきこ作 ポプラ社

 海に行きたいなぁ…というぼくの思いをかなえてくれたのは、たぬき。たんぼの中にできた海には、へんな生き物がたくさん…そして海賊があらわれ…想像の翼が大きく広がる、楽しいお話です。「むじゃ くしゃ どろんぺ たぬきのぺ」 というたぬきの呪文は、子どもたちが喜びそうですね。
 これは、1984年初版ですから、30年前のお話、大人の目で見ると当時の時代と感じさせるような言葉も出てきます。作者は、ばばばあちゃんシリーズでおなじみのさとうわきこさん。正直なところ、初めて絵を見た時には、わかりませんでした。絵本としては、ちょっと長めのお話ですが、一気に読んで欲しいお話です。時間に余裕がある時に、手に取ってみてはいかがでしょうか。