4月のオススメ

本の紹介

 春は一気にやってきた、という感じです。ほころび始めた桜はあっという間に満開になり、入園、入学式まではもたないかな、という状況です。
 進学、進級されたお子さま方、おめでとうございます。たくさんのお友だちの出会い、楽しみですね。それと同じくらい、たくさんの良い本にも出会って欲しいと思います。学校には、図書室があります。図書室の先生と仲良しになると、すてきなことがいっぱいありますよ!おひさまぶんこのスタッフも、皆さんと仲良しになれるのを楽しみにしています。どうぞ、お時間のある時には足を運んでくださいね。

 昨年度は、おひさまぶんこに、たくさんの本が新しく入りました。活動費の中から、新刊を何冊か購入した他、献本もたくさんいただきました。本当に感謝です。それらの本を全部ここでご紹介したいのですが、その中から、2冊ご紹介します。

 「パンダ銭湯」 tupera tupera作 絵本館

 パンダにはパンダ専用の銭湯があります。もちろん、パンダ以外はお断り、の銭湯ですが、そこでは私たちの知らないパンダの世界が繰り広げられ…、ちょっと覗いてみたいですよね、知りたいですよね、パンダのひ・み・つ!ではご一緒にまいりましょう。
 本屋さんの絵本のコーナーに平積みにされているのを、ご覧になったことがあるかもしれません。「第6回MOE絵本屋さん大賞2013 第6位」をはじめ、数多くの絵本に対する賞をもらっている作品で、学校や幼稚園などでも人気の一冊ということなので、「知ってる~!」という声が上がるかも。おもしろいです、ぜひ手に取ってみてください。

 「絵本 旅猫リポート」 有川浩作 村上勉絵 文芸春秋

 おひさまぶんこは、子どもたち向けの本を集めた場ですので、大人向けの本は、ほとんど置いてありません。まして、今をときめく人気作家の小説なんて!
 今回、あえてその「タブー」に踏み込んだのは、タイトルに「絵本」と書かれているからです。週刊文春に連載され、2012年11月に刊行された有川浩さんの「旅猫リポート」、その挿し絵を担当されていた村上勉さんのイラストが、絵本になって再登場、総ルビになって、小学生にも読みやすくなりました。
 ある事情があって、愛猫「ナナ」を手離さなくてはならなくなったサトルが、ナナと一緒に預け先探しの旅に出ます。旅の中で出会う人たち、出会う風景、そしてサトルの少年時代のエピソード…猫の視点で進められるストーリーは、時にコミカル、時にシニカル、でも愛にあふれていて、子どもたちの心にもすーっと入っていくのではないでしょうか。
 もちろん、子どもたちに読んでもらいたいのですが、ベッドタイムストーリーとして、何回かに分けて読み聞かせにもすばらしい本だと思います。オススメです!