3月のオススメ
大雪がようやく融けてホッとしていたら、もう3月。まだまだ寒いですが、いろいろなところで春への準備は着実に進んでいます。少し大きいお兄さんお姉さんの、受験終了と進路決定の知らせが、いくつか舞い込んできました。卒園・卒業、そして入園・入学…本人や家族でなくても、この時期は何となく気持ちが浮き立つように感じます。該当される方々、おめでとうございます。新しい世界へ元気よく踏み出せますように。
おひさまぶんこは、変わらずにゆっくりと歩みを進めています。小さな小さな集まりですが、いらした方々が気持ちよく、楽しい2時間を過ごせるように、心がけています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今月はこの時期にふさわしい本を1冊、全然関係のない本(笑)を1冊ご紹介します。
「おおきくなるっていうことは」 中川ひろたか文 村上康成絵 童心社
これは今さらご紹介するまでもない作品なのですが、そんなことを言っていると、紹介する機会を逸してしまうので、取り上げました。
幼稚園や保育園では、この時期の必読書だと思います。過日、リサイクル書店に行った時に、奥付に幼稚園の名前と園長先生らしい方のサインの入ったこの本をみつけました。つまり卒園祝として、採用している幼稚園もあるということです。(そんな本が書店に並んでしまっているのは、残念な気がしましたが、紹介とは関係ないですね…)
…ということは、子どもたちは、結構知っている本だということです。「おおきくなるっていうことは?」とお子さんに聞いてみたら、この本の内容が返ってくるかもしれません。では、大人はどうでしょうか。「おおきくなるっていうことは?」…いろいろな回答があると思いますが、大人の方もぜひこの本を読んでみてください。「そういう見方もあるね」とハッとさせられることがいくつも出てきます。そして、私たち大人もまた、「おおきくなっている途中」だということに気付かされることでしょう。
「おふろやさん」 西村繁男作 福音館書店
最近はめっきりお風呂屋さんが少なくなり、時たまこの本の表紙のような煙突を見つけると、とてもなつかしい気分になります。「公衆浴場」ということで言うと、スーパー銭湯や温泉が比較的身近にあって、現代っ子たちにもそんなに珍しいものではないのかもしれません。筆者は残念ながら、最近流行りの公衆浴場に行ったことがないのでコメントできないのですが、入口は、建物の様子は、来客の様子は、どんな感じなのでしょう?この本と見比べてみても楽しいですね。
この本は冒頭の文章以外は、言葉がないので、隅から隅までじっくりと絵を楽しんでくださいね。1977年刊行。
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