10月のオススメ

本の紹介

 10月のスタートは、台風の影響もあり、雨模様… でも気温はまだ高めで、西の方では真夏日もあると聞き、びっくりしています。衣替えの季節ですが、「半袖はまだ何枚か、出しておいた方がいいです」と、気象予報士のお姉さんが断言していました。ぶ厚い冬服の学生たち、ちょっとかわいそうだなぁ…などど思ったり。子どもたちは、大人よりも活動量が多いですから、多少薄着で、上に羽織るもので上手に調節してあげるといいですね。行事の多い秋、元気に過ごせますように。

 今月も2冊、ご紹介します。

 「ねこがいっぱい」 グレース・スカール作 やぶきみちこ訳 福音館書店

 「あかちゃんの絵本」のシリーズで1986年初版。いろいろなねこたちが登場します。ストーリーはないのですが、表情豊かなねこたちを見ていると、想像力をかき立てられます。ページいっぱいにカラフルなイラストがあふれる絵本が多い中、白地にシンプルな色づかいが新鮮に見えます。そしてねこたち、どことなく気品をたたえて、読者を上から目線で見ているような…大人にはドキドキするような作品です。同じ著者が「いぬがいっぱい」を描いています。どちらがお好みでしょう?ぜひ読み比べてみてください。

 「14ひきのあきまつり」 いわむらかずお作 童心社

 14ひきのねずみシリーズの1冊。四季折々の美しさと、ねずみファミリーの穏やかな生活が描かれ、人気のシリーズです。秋のもりを散策しているねずみたち。かくれんぼをしたまま、なかなか姿を現さないろっくんを探しているうちに。きのこやカエル、どんぐりたちのかつぐお神輿、秋まつりに遭遇します。にぎやかなお祭り、秋風のザワザワした感じがよく伝わってきます。さて、ろっくんは見つかったかな?上記の「ねこがいっぱい」とは対照的に、ページをめくるごとに鮮やかな色が目に飛び込んできます。秋のお散歩に出たくなりますよ。