7月のオススメ

本の紹介

 梅雨入りは早かったものの、雨の降り方としては、例年の梅雨の流れと同じ感じなのかなぁ…と思いつつ、7月の声を聞くとやはり早く本格的な夏がきて欲しい…という気持ちにもなります。一方で猛暑、熱中症への対策もしっかりしないといけませんね。万全の備えで夏を迎えたいものです。

 今月のオススメは夏らしい2冊を選びました。

 「たなばたプールびらき」 中川ひろたか文 村上康成絵 童心社

 このブログでも、以前に何冊かご紹介していると思いますが、中川ひろたか・村上康成両氏の「ピーマン村」シリーズの1冊、初期の作品だと思います。
 年に一度のデートを楽しんでいた、おりひめとひこぼしは、地上の七夕飾りの短冊にかかれた願い事に目を留め、かなえてあげようと流れ星を地上に派遣します。園長先生のすてきな発案も加わって、ワクワク楽しいお話が展開します。大人でも一緒に身体を動かしたくなってしまうような、元気の出るお話です。

 「あさがお」 荒井真紀文・絵 金の星社

 この本を見みながら、実際にあさがおを育てる…としたら、春のうちにご紹介した方がよかったかもしれません。でも鮮やかな表紙が、いかにも夏を招く本のように感じられ、この時期に紹介することにしました。種まきから生長、開花、そして結実まで、緻密で美しいイラストとともに、紹介されています。内容的には、同様の作品が何冊も出ていると思います。写真で細かく紹介した絵本も出ていたと思います。そんな中でこの本をオススメしたいと思うのは、「ためになるかがくの本」という側面と同時に、「ものがたりのような楽しい本」に出会った喜びを感じたのです。文章も…ですが、なんといっても、イラストの力だと思います。じっくり見て楽しんでいただきたい絵本です。