4月のオススメ

本の紹介

 早い桜に驚きましたが、三寒四温の言葉のとおり、一歩ずつ春が本格化しているようです。それにしても今年は「春の嵐」がとても多く、荒れたお天気に悩まされますね。先日の低気圧通過では被害の出たところもあったようですが、皆さんの周りは大丈夫でしたか?
 おひさまぶんこは、今年度も楽しい時間と場所を提供できるように、スタッフ一同頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、4月のオススメ本は、パンの本2冊です。

 「おだんごぱん」 ロシア民話 せたていじ訳 わきたかず絵 福音館書店

 なんとも「はっきりしない」感じのイラスト、そして淡い色づかい…でも1度見たら忘れられない、不思議な絵本です。粉箱をごしごしひっかいて作られたおだんごぱんは、冷やされていた窓辺から逃げ出し、ころがりながら、いろいろな動物に出会います。食べられてしまいそうな危機を、歌を歌って乗り切りますが…

 テンポのいいフレーズが何度も繰り返される、いわゆるぐるぐる話は、子どもたちが気持ちよく聞けるお話です。ころがるものが違ったり、出会うものが違ったり、似たようなお話がたくさんあります。


 
 「からすのパンやさん」 かこさとし作 偕成社

 いずみがもりは、からすの町、そこにあるからすのパン屋さんに4羽のあかちゃんが生まれました。チョコちゃん、リンゴちゃん、レモンちゃん、オモチちゃんの4羽におとうさんとおかあさんは大わらわ。そんなこんなで…という言葉に導かれてお話が進みます。パン屋さんのお店に並ぶパンの楽しさ、いずみがもりのからすたちの個性的なこと!楽しいお話ですが、読み聞かせにはちょっと時間がかかるかも…時間にゆとりのある時にじっくりとお子さまにつきあって読んであげてくださいね。
 (おまけ) 4月・5月の2ヶ月で、「からすのパンやさん」の続編4冊が、実に40年ぶりに刊行されることになりました。4羽のあかちゃんたちが大きくなってそれぞれに独立するのです。このブログを書いている時点ではまだ、世に出ていないので、内容はわからないのですが、おひさまぶんこでも、少しずつ買いそろえたいなぁと思います。乞うご期待!