12月のオススメ
今年もあと1ヶ月たらずとなりました。なんとなく慌ただしい気分に包まれ、読書の時間もとれなくなりますね。でもどうぞお子さんと絵本を読む時間は大切にしてくださいね。短くてもいいのです。毎日同じ本でもいいのです。読み聞かせタイムで、心に休息を。
先日、おひさま文庫の本棚を整理しました。絵本を入れるスペースがほとんど空いていないので、確保すること、より見やすく利用しやすい本棚にすることを目標に、小学生のお友達に手伝ってもらって、おおまかな部分を済ませました。感謝です。さらに改善を重ねて、よい本棚を作りたいと思います。また、このしばらく調整中でした図書目録を更新いたしました。どうぞご利用ください。
12月ですので、クリスマスらしい絵本を2冊紹介します。
「くつやのまるちん」 トルストイ原作 かすや昌宏絵 渡洋子文 至光社
まじめにいい靴を作り続ける靴屋のまるちんは、家族に先立たれ、哀しい気持ちで日々を送っていました。ある夜、まるちんは夢で、きりすとさまに「明日会いにいく」と声をかけられます。まるちんは、そわそわしながらきりすとさまを待ちますが…
有名なお話なので、どこかでお読みになったことがあるかもしれません。実はこの作品、クリスマスという表現はどこにも出てこないのです。冬であることはたしかなのですが…それでもクリスマスストーリーとして親しまれているのは、キリストはまずしく、小さな人たちのために来てくださるというメッセージのゆえでしょう。すべての人のために、この世にきてくださったキリストの誕生をお祝いするクリスマスにぴったりの1冊です。いろいろなバージョンの絵本が刊行されていますが、この絵本のほわっと温かいイラストが心に沁みます。
「いろいろサンタのプレゼント」 しのざきみつお作・絵 草土文化
クリスマスといえば、サンタさん、サンタさんといえばプレゼント。いろとりどりのサンタさんが登場!お話は単純、ちょっとした仕掛けはありますが、正直なところ、特におもしろい!という作品ではないような気がします。それでもカラフルなサンタさんにちょっと会ってみたいような、プレゼントをいただく幸せな気持ちを素直に共感できるような絵本です。たくさんのクリスマス絵本がある中で、こんな本もあるんだよ!ちょっと手に取ってみたら?という気分で選びました。
皆さんも、心豊かなクリスマスシーズンをお過ごしくださいね。
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