9月のオススメ

本の紹介

 暑い暑い夏をのりきって、元気に新学期を迎えられたことと思います。生活リズムの変化に加え、まだまだ暑さが残っていますので、どうぞ体調を崩さないようにお気をつけて!
 秋は学校や幼稚園、保育園でも様々な行事があることでしょう。いろいろなことを体験して、たくさんの収穫がありますように。また、実りの秋、読書の秋…食べ物も絵本もおいしい季節です。たくさん摂取して、心とからだに栄養をたっぷり補給してくださいね。

 今月も2冊の絵本を紹介します。

 「かえるちゃんのおつきみ」 わたなべゆういち作 PHP研究所

 今夜はおつきみかい。楽しみに準備を進めるかえるちゃんですが、空には無情の雲が…なんとかおつきみかいを開けるようにと、あれこれ工夫するかえるちゃんにどうぞエールを送ってください!
 9月といえば、お月見ですね。お月さまの絵本は、おひさまぶんこにもたくさんあって、どれか1冊…と選ぶのは至難の業です。今回選んだのは、おそらくおひさまぶんこのおはなし会でも読んだことのない本だと思います。1989年の刊行ですから、古い本ですね。今では絶版になっています。おひさまぶんこの蔵書は市立図書館からリサイクル本としていただいたものです。実はシリーズ物。残念ながらおひさまぶんこには、これ1冊ですが、大切にしたい、優しい絵本です。もしシリーズでお読みになりたい方は、公立図書館でチェックしてみてくださいね。

 「パンやのくまさん」 フィービとセルビ・ウォージントン作絵 まさきるりこ訳 福音館書店

 2冊目はイギリスの絵本をご紹介します。小さな横長の絵本、くまさんのシリーズで、5冊ほど出ています。どれもすばらしいのですが、もし初めてお読みになるのでしたら、ぜひ「パンやのくまさん」を読んでいただきたいなぁと思います。
 パンやのくまさんの朝はお茶を飲むことから始まります。ゆったりとした時間の流れのなかで、くまさんの1日を追っていきます。お客さんはいますが、家族や同僚は見当たりません。登場人物が多彩でにぎやかな絵本が多い中、ちょっと寂しいような物足りないような感じがするかもしれません。でもきっと豊かな気分になれると思います。時々出てくる「効果音」も読みきかせで楽しめる部分です。まさきるりこさんの訳のすばらしさをお子さんと一緒に堪能してください。