8月のオススメ

本の紹介

 残暑お見舞い申し上げます。まだまだ暑い日が続きますが、元気に夏休みを満喫してくださいね。
 
 今月は1日が水曜日だったのですが、オススメ本のアップが遅くなってしまい、すみません。今月は外国人作家の作品を2冊ご紹介いたします。

 「せかいでいちばんつよい国」 デビッド・マッキー作 なかがわちひろ訳 光村教育図書

 「世界中をしあわせにするために」侵略を繰り返してきた大きな国の大統領、最後に残った取るに足らない小さな国に進出します。軍隊を持たない小さな国で、大きな国の兵隊たちは…? 「ぞうのエルマー」でおなじみのデビット・マッキーには、戦争の愚かさや空しさを鋭く風刺した作品がいくつもあります。このおはなしもそんな作品のひとつです。
  8月は特に平和について考える月だと思います。戦争について書かれた絵本、児童書はたくさんあります。数は多くありませんが、おひさまぶんこにも関連の作品がありますので、スタッフにお尋ねください。

 「なみにきをつけて、シャーリー」 ジョン・バーニンガム作 へんみまさなお訳 ほるぷ出版

 シャーリーは、両親と海辺へやってきました。デッキチェアを組み立て、くつろぐ両親は、あれこれとシャーリーに声をかけますが、どうもシャーリーの耳には入っていないようです。シャーリーの前には1艘のボート、シャーリーの冒険が始まります。
 ジョン・バーニンガムも、「ガンピーさんのふなあそび」をはじめとして、名作をたくさん世に出している作家です。70代後半になってもなお、新作が刊行されています。これは1978年刊行ですから、30年以上前の作品ということになりますが、いつの時代も大人は変わらずしようもないし、子どもは変わらずすばらしい想像力を持っている、ということを実感する、大人にはちょっとシニカルな作品です。