7月のオススメ
西の地方では大変な雨、というニュースを聞き被害が大きくならないようにと祈っています。今のところ東京は穏やかに梅雨の日々が過ぎているように思います。6月に台風がきたのには驚きましたけれどね。
梅雨が明ければ、夏休み!ご家庭でもいろいろな計画を立てていらっしゃるかと思います。文庫の会場になっている玉川教会の教会学校では、8月1日からの2泊3日で、サマーキャンプを予定しています。ご興味のある方は玉川教会、またはスタッフの方におたずねください。
今月は、季節の本を2冊、ご紹介します。
「たなばた」 君島久子再話 初山滋画 福音館書店(こどものとも傑作集)
昔からある七夕の本、巻末を見てみたら1963年!まもなく50歳になろうとする作品でした。けれども今でもこの季節には書店に並びます。静かに、でもずっと読み継がれている絵本です。ここ数年は、かなり刊行されているように思いますが、以前には「お星さまのおはなし」はあっても、「たなばた」をストレートに伝える作品にあまり出会うことがありませんでした。その中で、しっかりと「たなばた」の伝承を語ってきた作品として、大切にしたいなぁと思います。
淡い色づかい、どことなくはかなげなイラストは、ビビッドな絵本やアニメに目が慣れている子どもたちには、なかなか選んでもらえないかもしれません。できたら大人が選んで、一緒に読んであげて欲しい本です。
おひさまぶんこには、月刊絵本のコーナーにおいてあります。
「はじめてのキャンプ」 林明子作 福音館書店
幼稚園で行われるキャンプやお泊まり保育を前に、先生に読んでいただいた記憶のあるお子さんが多いと思います。筆者も長女が幼稚園で読んでいただき、すっかり気に入って購入することになり、はじめて出会った作品でしたが、夏が近づくと読みたくなる本です。
大きなお兄さん、お姉さん達と一緒にキャンプに行くことになったなおちゃんが主人公です。わからないこと、失敗すること、いろいろありますが、「だからちっちゃいこは…」と言われることには激しく抵抗し、頑張ります。しだいにキャンプのメンバーの一員として認められていくなおちゃんには拍手をおくりたくなります。絵本、というより児童書の部類に入ると思うのですが、イラストにももちろん注目していただきたいですし、特に見開き部分のイラストは、思わず笑ってしまうかわいらしさです。
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