2月のオススメ
厳しい寒さが続いています。おひさまぶんこのある町田市では、最低気温が氷点下を記録する日が多くなっている今日この頃です。でも、梅のつぼみが少しずつ膨らんできているのを見ると、季節は確実に春に向かっているなぁと感じます。みなさんも春の赤ちゃんたちをみつけてみてください。
2月は3冊の本をご紹介します。いずれも日本の作家による作品です。
「ふゆめがっしょうだん」 長新太作 冨成忠夫・茂木透写真 福音館書店(かがくのとも傑作集)
さきに梅のつぼみのことを書きましたが、冬のこの時期、木々には春の成長に備えた「冬芽」が見られます。あるものは葉に、あるものは花に成長していくのですが、冬芽はとても個性的、さらに冬芽の下にあらわれる「顔」。
取り上げられた冬芽は身の回りにある木々の写真です。この本でチェックし、外に出て直接冬芽を楽しんでみてはいかがでしょう。長新太さんの言葉も楽しい作品です。
「ソメコとオニ」 斎藤隆介作 滝平二郎絵 岩崎書店
2月3日は節分、ということでオニの出てくる絵本をピックアップ。ソメコは、忙しい大人たちに相手をしてもらえず、いつもひとりで遊びます。そこへやってきたオニが、ソメコの相手をしてくれます。ソメコは大喜び、そのままオニにさらわれても怖がるどころかオニにもっと遊んでとせがみます。
斎藤隆介さんと滝平二郎さんのコンビ作品は、「モチモチの木」「花さき山」「半日村」などなど、たくさんあります。その多くが貧しい村人達の苦労の様子を描き、じ〜んとくる作品です。でもこの作品は、楽しいお話、ありゃりゃ…と苦笑いできそうなお話です。子どもたちよりお母さん達の方が共感できて楽しめるかもしれませんね。
「ちょこれーとがほしい」 てらむらてるお作 わかやましずこ絵 ポプラ社
2月の行事で大切なのは、バレンタインデーですね。そこで、チョコレートに関する本を…と思ったら、おひさまぶんこにはあまり蔵書がないのです。そこで、古い古い本ですが、こちらをご紹介します。昭和44年(1969年)初版ですから、お母さん達もまだ生まれていらっしゃらないかもしれませんね。
おむくんととむくんはそれぞれチョコレートをもらいました。さっさと食べてしまったおむくんは、もっとチョコレートが欲しくて、とむくんにお願いしますが… お話は思い掛けないぐるぐるばなしにつながっていきます。さて、おむくんはチョコレートをgetできるのでしょうか…寺村輝夫さんは、「かいぞくポケット」や「王さま」シリーズをはじめ、たくさんの幼年童話を書いています。和歌山静子さんとのコンビ作品もたくさんあります。これも幼年童話だと思いますが、イラストがたくさんあるので、絵本として小さいお友だちに読んであげてもいいかもしれません。
(画像が入手できなかったので、実物を写真に収めました。あまりよい画像でなくてごめんなさい。)
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