1月のオススメ

本の紹介

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 幼稚園や学校でも新学期が始まりました。空気が乾燥し、インフルエンザをはじめとしたウィルスによる風邪が心配な季節です。どうぞ、気をつけてお過ごしください。たまには暖かいお部屋で、ゆっくりと絵本を楽しむのもいいですよ。お母様達にもオススメです。

 今月は2冊の絵本をオススメとして取り上げました。

 「十二支のはやくちことばえほん」 高畠純作 教育画劇

 これは、やはり年明けにご紹介したい本、ということで…タイトルどおりの絵本です。古くからはやくちことばとして親しまれているフレーズにオリジナルのはやくちも加わって、とにかくややこしく、読みにくい作品に仕上がっています。ストーリーがあるものではありませんから、なんとかこの読みにくさを克服して楽しんでいただければ、と思います。
 当然のことながら、十二支を構成する動物たちも登場して、ユニークな姿を披露してくれますが、思わぬ落とし穴もありますから、どうぞお気をつけて…

 「だいこんどのむかし」 渡辺節子文 二俣英五郎絵 ほるぷ出版

 大根のおいしいこの時期に、大根が主役の昔話をご紹介します。種を蒔いた畑の中で唯一芽を出した大根を村人たちは大切に育てます。大きく育った大根は、ものいう大根として、収穫をまぬがれ、村の真ん中に植えられたまま。けれどやがて、村人たちは、大根の世話を面倒がり、身勝手な言い分で大根に村を出ていくように言います。さて、大根はどこへ行ったのでしょう…
 山形に伝わるお話だそうですが、大根が泣く場面はなんともユニーク。また方言なのでしょうか、随所に出てくるオノマトペが楽しいお話です。一時期絶版になっていた本ですが、近年再版されたようです。おひさまぶんこには、古い方の絵本がありますが、内容は変わりありません。