6月のオススメ
今年は梅雨の入りが早かったわりには、中休みも長かったのですが、ようやく梅雨らしいジメジメした気候になりました。鬱陶しい季節ではありますが、豊かな実りのためには、大事な時です。外で遊べない日は、やっぱり読書で楽しく過ごしたいですね。
今月は、日本の作品と外国の作品を1冊ずつ選んでみました。
「かえるのかさやさん」 戸田和代作 よしおかひろこ絵 岩崎書店(えほんのマーチ3)
かえるの傘屋さんの一日、セールスにも行きますし、修理も承ります。新しい傘の発明も手がけています。そしてお客さんから大評判の新しい傘とは…?
なんとなくまったりとした時間の流れを感じます。かえるは結構やることがいっぱいあって忙しいのでは…?と思うのですが。ほわ〜んとしたイラストのせいかもしれません。子どもたちにはもちろん読んで欲しいですが、むしろ家事で疲れたお母さん方の癒しになる本かもしれません。
私事ですが、我が家の娘たちは、4-5ページのお店屋さんで、「かえるさがし」をして数を競っていました。隅から隅までずずずい〜と、ご覧くださいね。
「うちのなまくらさん」 ポール・ジェラティ作 せなあいこ訳 評論社(児童図書館・絵本の部屋)
表紙のイラストが小さくて見にくいですね、すみません。こちらは猫のおはなし。ごろごろしているから「ごろすけ」、家では家族の邪魔になり、ねずみ1匹捕らない、なまくら猫を飼い主の女の子の視線で語っていきます。いいところが全く見られないごろすけですが、女の子は静かに観察して、そしていいところをちゃんとみつけます。女の子の猫への思いが静かに伝わってきます。せなあいこさんの訳も女の子の気持ちをよく表現していると思います。
イラストの方は、あまり「かわいい」という感じではなく、思わず手に取る、ということがないのではないか…と思い、選んでみました。ぜひご一読を。
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