2月のテーマ
今日は立春です。まだまだ寒い日もありますが、確かに光は眩しく、強くなってきたように思います。植物はそのことを何よりも敏感に感じ取って、芽吹きを始めているようです。皆様のお庭やプランターで芽を出しているものがありませんか?
さて、2月のテーマは オオカミ です。ちょっと怖いオオカミです。
古来オオカミは絵本や物語の中では圧倒的な力を持つ悪役です。怠けたり、油断したりすると悪者に食べられてしまいますよ・・・世の中には悪者がいるのですから気をつけなさいよ、という警告を子どもたちに分かりやすいオオカミという姿で描かれてきました。日本では“山姥”や“鬼”も同じ型だと思います。
子供さんたちはオオカミや山姥、鬼が出てくる絵本を決して嫌いではありません。怖いけれど、ドキドキするけれど、ちょっと見てみたい、知りたいという好奇心がとても旺盛です。怖いもの見たさということもありますね。
そして絵本はこれから大きくなると楽しいことも嬉しいこともいっぱいあるけれど、悲しいことや困難もありますよ、だけれどそれを乗り越えると、きっと喜びがありますよと伝えようとしています。その一つ一つを疑似体験できるところが絵本の楽しさでしょうか。
子供さんたちが主人公と自分を同化させて、悪者や困難を乗り越えた時の、ほっとした表情が何とも素敵です。
そういった意味で古典的な本も捨てがたいですし、型にはまらないオオカミも楽しいですね。今月のお気に入りの本が見つかりますように。
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